【PROFILE】矢島 千奈美
諏訪湖畔のセレクト雑貨店「
ParaBossa」オーナー。
店名のパラボッサは「ボサノヴァのように」というような意味。
その音楽のように、暖かく、心地よく、洗練された店づくりがモットー。
「衣食住+音楽」 店内では世界中からセレクトされた良質な生活雑貨、
ウエアなどが並び、いつも心地よい音楽が流れる。
国内外のボサノヴァアーティストのライブも催す。
コンセルヴァトアール尚美音楽学院卒 ジャズオルガンを学ぶ。
<以下、矢島さんによる曲解説>ボサノヴァ:
1950年代の終わり、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで、
当時アメリカ音楽を聴いていた裕福な若者たちによって、生み出されました。
それは、サンバとジャズを融合した新しい音楽でした。
繊細なメロディーと心地よいリズム、 暖かさや懐かしさを持ちながら、
都会的なしゃれた雰囲気を持つボサノヴァ。
どんな時間や場所でも不思議とマッチするのですが、
今回は、「梅雨の朝に聴くボサノヴァ」ということで、
「お家でまったり&もうすぐ来る夏に思いをはせて...」という感じで、選曲してみました。
☆ボサノヴァ入門という感じも込めて、まずはスタンダード2曲。
#1 「ジザフィナード」
ボサノヴァ誕生のパイオニア、ジョアン・ジルベルト。
58年の録音です。「僕の歌を君は調子っぱずれ(ジザフィナード)って言うけど...
そうさ、これがボサノヴァなんだ、とっても自然なことなんだ」
と歌った、まるでボサノヴァを象徴するような歌詞。永遠の名曲です。
#2 「三月の雨 」梅雨、雨つながりということで。
南半球のブラジルでは、夏の終わりを告げる3月の雨ですが、
そのちょっと淋しい感じが、日本の梅雨時期の気分にも似ているかと?
数々の名曲を作曲したボサノヴァの父アントニオ・カルロス・ジョビン本人と
エリス・レジーナのデュエット。
最後の方のふたりのかけ合いが微笑ましいです。
☆ここから2曲は現代のボサノヴァを選んでみました。
#3 「Minha Dalva De Oliviera」 今のブラジル音楽界MPBをリードするリオ出身、セルソ・フォンセカ。
プロデューサーでもあり、日本のアーディストともコラボしています。
彼のオリジナル曲。波の音から始まる涼しげなこの曲で、
梅雨のジメジメ気分を解消してください。
#4 「WAVE」 ジョビンの美しいスタンダードを、日本のアーティスト小泉ニロが
爽やかに歌っています。さあ、潮風を浴びて海へどうぞ。