今月からまた新たな“ヒトの熱”を伝えていきます!
今月はズバリ、七年に一度の天下の大祭『御柱祭』を特集です。
いよいよ始まりましたねー!
諏訪地方の6町村、21万人の人々がこぞって参加する天下の大祭「御柱祭」。
長さ17m、直径1mあまり、重さ10トンを超える巨木を山から曳きだす【山出し】が4月に。
そして、神社まで曳いて社殿に建てる【里曳き】が5月に、
上社・下社でそれぞれ行われます。
今月は、そんな「御柱祭」を様々な現場から支える諏訪のヒトビトの姿をお伝えします。
さてまずスポットライトを当てるのは・・・、
御柱にかかかせない“
おんべ”を手作りする職人さんです。
茅野市のベテランおんべ職人
広瀬勝也さん。
白木を何百枚も薄くスライスして棒の先端一箇所に束ねた「おんべ」。
御柱を華やかに彩り、また御柱を動かす指揮者のタクトのような存在です。
なんと今年で御柱9回目の参加という、おんべ職人の広瀬さん(71)。
おんべ作りに初めて関わったのが19歳の頃。
つまり、おんべ作りに関わって50年以上の職人さんです!
今回、初めて間近で見ましたが、無垢の白木の房は本当に美しい。
御柱は木を神様として祭るお祭りですが、
この「おんべ」一本一本にも“木の命”が瑞々しく宿っているんだなぁ。
取材時も広瀬さんは、奥様のみずゑさんと共に、制作追い込みの真っ最中のでした。
こうして、一枚一枚カンナで薄くスライスした帯(200分の1cm!)を、みずゑさんが
数えながら手にとっていきます。木の性格によっても厚さも全然違ってくるそう。
それを見極めつつ、木遣りさん用か、氏子さん用かイメージしていくそうです。
そんな広瀬さんのおんべは木遣りさん氏子さんにも好評で、愛用者も多いといい、
なんと1回の御柱で1万本のおんべを作ることもあるそう!!!!スゴイ・・・。
今回も、広瀬さんご夫婦が心を込めて作ったこの「おんべ」が、御柱を盛り上げます!
勇壮に打ち振られる「おんべ」にも是非、今回、注目して見てみて下さいね。